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鼻呼吸の重要性

鼻呼吸の重要性

鼻を悪くされてこちらにみえる方も多いことと存じます。鼻汁や鼻閉で鼻呼吸ができず苦しいから来院されるのでしょう。苦しいから当然口呼吸になっている方もおられるようです。 でも、処置でせっかく鼻を通してあげても口呼吸の癖が抜けない方もいらっしゃいます。これでは治療効果が半減しますので少なくとも処置の後、鼻で呼吸ができるようになったら必ず鼻呼吸をするようにしてください。風通しが悪いと鼻の病気は治りませんよ。 喉頭がんなどで喉頭摘出術後、鼻呼吸ができなくなった方は、鼻の粘膜がどんどん萎縮してまいります。永続的な空気の流通が無いと鼻の健康は保てないことが、このことからよくわかります。

鼻は呼吸器系で空気が一番先に入るところで、門番の役目をしています。塵埃や病原菌を除去しさらに加湿し以下の気道に空気を送り込みます。鼻がコケるとそれ以下の呼吸器がコケることが多いのです。

アレルギー性鼻炎と喘息の合併は最近重要視されており、喘息の患者さんの60から80%はアレルギー性鼻炎を合併するといわれており、反対にアレルギー性鼻炎の患者さんの30から40%は喘息を合併すると言われております。またアレルギー性鼻炎の治療を行っているほうが喘息は治りやすいのは医学的に認められています。 喘息とアレルギー性鼻炎はOne airway, one disease.(ひとつの空気の通り道にひとつの病気)とひとつの疾患群として考えられています。他に副鼻腔炎と気管支炎などの下気道の炎症と合併する副鼻腔気管支症候群があります。これは、耳鼻咽喉科疾患における慢性の咳の原因の多くを占めます。

鼻というのは、呼吸器における有能な門番がいるセキュリティの高い玄関と考えることができます。口呼吸するのは、セキュリティの無い裏口から人を入れるようなものです。どんなものが入ってくるか分かったものじゃありません。また口呼吸は、口臭、虫歯、歯列不正など口腔科領域でも疾患を引き起こします。皆さん口呼吸はやめて鼻呼吸をしましょう。普段から鼻呼吸ができるように鼻の疾患は、早期治療しましょう。